年の瀬にあたり、今年最後の講義を始めましょう。
 
 前回③の講義では、「キャッシュフロー計算書の構造」を見てきました。
 

 今回は、そのうち「営業活動によるキャッシュフロー」について取り上げます。
 
<直接法と間接法>
 
 営業活動によるキャッシュフローの表示方法には、「直接法」と「間接法」の2つがあります。

 直接法とは、主要な取引ごとに収入金額と支出金額を表示する方法(図表1-1参照)です。

 営業活動によるキャッシュフローの区分には、営業損益計算に関する項目の収支が列挙され、いったん「小計」として集計されます。

 その下に利息および配当金の受取額や損害賠償金の支払額といった投資活動及び財務活動以外のキャッシュフローの項目が記載されます。

図表1-1   キャッシュフロー計算書(直接法)

Ⅰ.営業活動によるキャッシュフロー

営業収入                    ×××
原材料又は商品の仕入れ支出      ―×××
人件費支出                 ―×××
その他の営業支出             ―×××
    小計                   ×××
利息及び配当金の受取額          ×××
利息の支払額                 ×××
損害賠償金の支払額            ―×××
     ・・・・・・・・・               ×××
法人税等の支払額             ―×××
営業活動によるキャッシュフロー      ×××

 このように直接法は、営業収入(キャッシュイン)や営業支出(キャッシュアウト)を直接的に表示することから、キャッシュフローの総額を把握することができます。
 
 その反面、科目ごとにキャッシュフローを集計しなければならないため、これを作成する手間がかかるのです。

 
 来年は「間接法」について説明しますので、しばらく冬休みとします。See you next year.




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