先日一匹の野良犬が、とある崖っぷち(正確に言えば、巨大コンクリート壁の一角)に迷い込み、自力では抜け出せなくなりました。
 
 あの高さから地面に落下したら、間違いなく即死でしょう。
 
 すわ一大事とばかりに、6日間も飲まず食わずで弱りきった犬の救出劇が民放各局で報道されたのです。

 いじめによる自殺、親子殺人と、せちがらい世の中ですから、ひとつの命の大切さをアピールするには好都合です。

 私は、動物愛護団体には所属していませんが、素直な気持ちで、この犬が助かって本当によかったと思いました。

 もちろん救助隊員たちの懸命な救助活動で、その犬が大きなネットの中に落ちる恰好で捕獲されたことに感心しています。
 
 けれど、かなり時間と費用がかかっていることも事実です。
 
 今回の救出劇およびその報道について、私は数人の方々に感想をきいてみました。

「日本は平和だなあ~」

「あんな救出方法じゃなくて、麻酔銃でも撃てばいいんだよ」

「野良犬一匹に何であんな大げさな報道するんだろう」

「レスキュー隊の人の方がかわいそう。でもテレビにまで映っちゃってるので、がんばらないと」

「そういえば女の直木賞作家が、生まれたばかりの子猫を自宅近くの崖からぶん投げて問題になったよね」

「助けられて保護された後、あの子ばかり引き取ろうと、多くの人から電話が殺到したのには違和感がある」

 おおむね皮肉まじりで、諸手を挙げて賛成という方はいませんでした(正式にアンケートをとったわけではありませんので)。

 先ほども言いましたように、多分このせちがらい世の中で、命の尊さを訴えかけたかったのだろうと、少なくとも私は好意的に考えています。

 もし、あれがヤラセだとしたらとんでもないことですが。
 
 さて、皆さんは、どのように感じましたか?




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