毎年、日本漢字能力検定協会が公募で選ぶ「今年の漢字」は、「偽」でした。

 この文字を清水寺の貫首が大筆で書くパフォーマンスが恒例となっていますが、今まで発表された文字を列挙してみます。

       1995年 「震」      2001年 「戦」
       1996年 「食」      2002年 「帰」
       1997年 「倒」      2003年 「虎」
       1998年 「毒」      2004年 「災」
       1999年 「末」      2005年 「愛」
       2000年 「金」      2006年 「命」

 2007年今年の漢字「偽」の文字を書いた森清範貫首が、「この文字が選ばれることは恥ずかしい」と落胆の表情でおっしゃっていました。

「偽装」と言えば、一昨年の姉歯元1級建築士による耐震構造計算の改ざんを「耐震偽装」と呼んだのが、今思えば「偽」の前哨戦に過ぎなかったようですね。

 今年に入って産地や賞味期限を偽った企業が後を絶たないため、「食品偽装」が特に目立ちました。

 2007年今年の漢字の応募者の主な理由は、食肉や野菜の「産地偽装」、加工食品の「原材料偽装」、大手菓子メーカーなどの「賞味期限改ざん」などです。

「偽装問題」は、こればかりではありません。

「年金問題」についても、社会保険庁と厚生労働省(前厚生省)が組織ぐるみで年金記録紛失を隠していたのですから、これも「年金偽装」です。

 言葉としては、「年金記録紛失問題」が転じて「消えた年金」というように、今年の10大流行語になっている訳です。

 これに関連して、政府与党が年金記録復旧作業について難色を示したとき、「そんなこと言いましたっけ」とのらりくらりかわす福田首相や、「選挙を目前に控えているときに、できないとは言えないでしょう」と平然と「公約偽装」をした舛添厚労相の無責任・不誠実さには憤りを感じます。



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