住宅の価格が将来上昇基調だという意見をちらほらと耳にする。その理由として、

①地価の上昇
消費税率アップ

が上げられていることが多いのだが、地価に関して言えば、上昇地域、下落地域のいわゆる『二極化』現象が鮮明であり、各地域によってのブレが大きい。

また、②の消費税率にあっては、近い将来実際上げてくるだろうが、住宅価格としての議論となると、まだ時期尚早だと思われる。

実は、私自身住宅価格上昇のカギを握るのは上記2つではなく、先日巷を騒がせた『マグロ価格高騰』同様、『世界的規模の資源争奪戦』にあるのではないかと考えている。

私は仕事柄、建材、資材メーカーや仲介業者とお話をすることが多いのだが、皆さん仕入れに関して話を向けると一様に渋い表情となる。

とにかく資材、建材のコストが上昇している・・・。

皆さんもご存知だろうが、住宅の資材・建材の多くは海外からの輸入に頼っている。躯体で使用する木材や鉄骨などはもちろん、キッチンやバス製品なども、原材料レベルまでたどればも当然相当部分を輸入に頼っている。

なぜ、このようにコストが増加しているのか、それはあのマグロ騒動と同じく、

①輸出国側での規制
②世界的な需要の増加

が原因となっている。例えば木材の調達においては、森林の伐採などによる環境破壊を憂慮した東南アジア諸国が、その現状に待ったをかけ始めている。

また、以前から『鉄』に関しては良く取り上げられている話題なのだが、どちらかといえば資源の供給側だった国が、急速な経済発展により、需要国へ転換している現状も見逃せない。

つまり日本としては単純に資源獲得のライバルが増えた形になり、その争奪戦の結果、仕入れコストへ上昇に繋がっているようなのだ。

また、上昇しているのは住宅本体に関わる部分だけではない。つい最近の話だが、外構工事のアルミフェンスでさえ、今までの値段では卸せないと馴染みの業者さんに言われてしまった。現場では本当にじわりじわりとあらゆる面でコストプッシュしている印象を受ける。

この問題が地価や消費税と比べて厄介なのが、全世界的、つまり他国の動向自体が原因の1つになっていることである。ハナから日本1国でコントロールできる話ではないのだ。

現時点でこの状況がどのように推移していくかは当然予想できないが、この話題については当ブログでも度々触れていきたいと考えている。

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